ヒルドイドとは?

ヒルドイド(一般名:ヘバリン類似物質)は1954年から発売されている血行促進・皮膚保湿剤です。初めに「ヒルドイドクリーム」というクリーム製剤が発売され、その後1996年に「ヒルドイドソフト軟膏」という軟膏が発売となりました。2001年には「ヒルドイドローション」という液剤も発売され、今では用途に応じて使い分けられております。

ヒルドイドは基本的には保湿剤になりますが、その他も様々な作用があり多くの皮膚疾患の治療に用いられています。効果も良く副作用も極めて少ないヒルドイドは、塗り薬の中でももっとも多く処方されています。

例えば、冬場などに手がガサガサになった時に、皮膚科ではヒルドイドを処方されます。市販の保湿クリームより遥かに早く手の乾燥が消えて潤っていきます。

妊娠線予防にヒルドイドは有効?

妊娠線ができる主な原因は乾燥です。皮膚が乾燥していると、柔軟性が無くなり伸びにくくなり、亀裂を作りやすくなります。妊娠線は、真皮や皮下脂肪の断裂から起こります。真皮の部分の柔軟性を高め、水分量を高めておくと断裂が起きにくくなります。

ヒルドイドは皮膚の一番の表面の角層から表皮、さらに奥の真皮まで浸透し、保湿の効果を発揮すると言われています。ヒルドイドに含まれるヘパリンは、細胞と細胞の間の水分を保つ働きがあります。また、ヒルロイドは血流を改善し、血行を促進する効果があります。肌の新陳代謝を促すことができる為、できてしまった妊娠線のケアに期待ができます。

妊娠線を消すには、とにかく肌の「保湿」と「新陳代謝を上げる」ことが大事になってきます。ヒルドイドは一般的な保湿クリームよりも保湿力が高く保湿された状態も長く持続することができるので、乾燥する妊娠線予防には最適なクリームと言えます。

ヒルドイドには使用した部位の血行を促進し、血流を改善することで肌の新陳代謝を高めることができます。

ヒルドイドがなぜ妊娠線に良いか?

特に秋冬は乾燥の季節ですので、妊娠線がある妊婦は、かゆみが増してくる時期でもあるでしょう。そんな時期は、いつもの季節よりも保湿を行う必要があります。

肌のカサカサによって患部を掻きむしってしまうと、余計に妊娠線が消えなくなり、産後に残ってしまう懸念がありヒルドイドの出番となります。

ヒルドイドの中に含まれているのがへパリン類似物質で、血液が固まるのを抑制し、血行不良を改善して肌の乾燥を自然に防いでくれます。

皮膚細胞に水分を与えるだけではなく、「傷を修復させる」「鬱血を改善する」「肌の保湿を持続させる」という効能をヒルドイドは持ち合わせているので、妊娠線の予防に最適です。

仮に妊娠中の女性ではなくとも、ケロイドや肥厚性瘢痕、皮脂欠乏症や進行性指掌角皮症といった病気の改善にも貢献し、乾燥肌で悩んでいる人にも効果的です。

ヒルドイドの安全性は?

ヒルロイドは単なる保湿剤なので皮膚を通して胎児にまで影響を及ぼすような劇薬ではありません。「絶対に妊娠中に使用しないように」と言った注意書きもないので、妊娠中の妊婦が使用しても何の問題もありません。

実際、お腹が痒くて仕方なかった妊婦が、産婦人科で医師に相談したら、ヒルドイド軟膏を処方されている事例は沢山あります。医師が出すということは、安全性が高いということが伺えます。

ヒルドイドはどこで手に入る?

ヒルドイドは医薬品であり市販薬ではありません。どこのドラッグストアにも置いてありませんので、医師の判断のもと、処方箋が無いと購手に入れることができません。

ただ、海外から個人輸入などで買うことができますが、安全性の保障は確かなものではありませんので、産婦人科の医師に処方して頂くことをおすすめします。

ヒルドイドの特徴は?

ヒルドイドは、「保湿」「血行促進」「傷痕を綺麗にする」という3つの作用を持ちます。副作用もほとんどないため、手軽に使えます。

血行促進

ヒルドイドの主成分である「ヘパリン類似物質」は、その名の通り「ヘパリン」という物質に類似している物質です。ヘパリンは医療で使われているお薬で血の固まりを溶かす作用があり、身体の中に出来てしまった血栓を溶かしたり、血栓を予防するために投与されます。

ヘパリンは血液をサラサラにして血行を良くしてくれます。ヒルドイドもヘパリンと類似した働きがあり、血液の流れを良くする働きがあります。

皮膚表面の血管に炎症(静脈炎)や皮下血腫などが出来てしまった時、ヒルドイドの血栓溶解作用を利用すれば流れが悪くなった血流を改善させる事が出来ます。

保湿

ヒルドイドの主成分であるヘパリン類似物質は、構造として硫酸基、カルボキシル基、水酸基などの多くの親水基(水と結合しやすい基)を持っているため、水分を保持する働きに優れます。そのため、

ヒルドイドは皮膚の表面のある角質の水分を保持することが確認されています。そのためヒルドイドは皮膚の乾燥に対して広く用いられています。

傷跡をキレイにする

手術で皮膚にメスを入れたり、鋭利なもので皮膚を切ってしまうと傷跡が残りますが、時に傷跡は太く盛り上がり、ケロイドや肥厚性瘢痕となってしまう場合もあるものです。

これは傷を治す時に、その傷に多くの繊維細胞が浸潤し、そのまま傷跡に残ってしまうために生じます。ヒルドイドは繊維細胞の元となる繊維芽細胞の増殖を抑えるはたらきがあり、これにより傷跡を綺麗にします。

ヒルドイドにはアンチエイジング効果がある

ヒルドイドの主成分は、ヘパリン類似物質と呼ばれるもので、私たちの体の中にもともと存在するヘパリンに似せて作られた物質です。ヘパリン類似物質には、高保湿作用、血行促進作用、抗炎症作用がありますので、美容クリームとして使用してアンチエイジング効果が得られるいうのは、以下の3つの理由からです。

①高保湿作用・・・肌の潤いを取り戻し乾燥によるシワやくすみを防ぐ

②血行促進作用・・・新陣代謝を活発にしターンオーバーの乱れによるシミやクマを防ぐ

③抗炎症作用・・・炎症をおさえ肌を正常な状態にしニキビや肌荒れを防ぐ

美しい肌に欠かせない条件は、血行が良くターンオーバーがスムーズに行われ、角質層の潤いが保てていることですから、それをサポートしてくれるヒルドイドには、アンチエイジング効果があります。

ヒルドイドの塗り方

ヒルドイドは皮膚にすりこむように塗ると、薬の吸収量が増え、より保湿剤としての効果が得られます。

※ただし、すりこみすぎると刺激となり、かゆみなどの副作用が出る場合がありますので、ほどほどにすりこみます。

ヒルドイドクリームで力を入れずマッサージすることがポイントです。クリームが少ないとマッサージした時に、肌との摩擦で乾燥してしまいますので注意が必要です。

①きちんと伸ばすことのできる十分な量を手のひらにとり、手と手をあわせて温めます。

②おへそを中心に円を描くようお腹全体にヒルドイドクリームを広げます。脇腹も忘れずに塗っていきます。

③お腹の横から恥骨にむかってクルクルクルクルクルと5回円を描きながら塗っていきます。これを3回繰り返します。

④妊娠線はスイカの模様のように縦に線が入るので、両手で脇腹からおへその下まで塗っていきます。息を吐きながらおへその下へ、息を吸いながら脇腹へと数回繰り返していきます。

⑤子宮の形に合わせてハートマークを描くように塗ります。おへその下から外回りに円を描き、左手と右手が合わさったらそのまま真下へ下しましょう。